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ヒューズブルリンク交換 滅多に交換しません ミツビシのキャンターです。 会社のある部署の車ですが、 最近頻繁にバッテリーが上がってしまって困る。 なんとかしてくれ といった依頼。 このキャンターはリヤにパワーゲートを備える 特殊コンテナ車両。 重い荷物をコンテナに入れる際に、電動でパワーゲートを上下させて 運びやすくしているもの。 パワーゲートを使用の際はエンジンをかけていないので ある程度はバッテリーに負担がかかってあがってしまうのは仕方ない。 でも最近は1週間持たなくなってしまったと言っておられました。 とりあえずいろいろと原因を突き止めてみました。 まずはバッテリー 85D26Rを2こ直列につないで使っている24V仕様です。 バッテリーは去年の車検時に交換しました。 とりあえず持ってきたバッテリーカーで接続してエンジンを始動させようとした。 イグニッションキーを回そうとするとなにか変な感じ。 何かの警告音が一瞬なって止まって エンジンは一発では始動できなかった。 もっていったサーキットテスターでバッテリー電圧を測定すると 直列状態で23、85Vだった。 もう一度バッテリーカーをつないでキーをひねったらエンジンがかかった。 メーターパネルを見たが、充電警告灯はついていなかった エンジンをかけた状態で、バッテリーの−端子を外してみた。 そしたらエンジンはかかり続けている。 一応、発電はしているみたいだ。 もう一度エンジンを止めて、再度エンジンをかけてみた。 そしたら今度はバッテリーの充電警告灯がうっすらと点灯した。 オルタネーターのダイオードがパンクして、規定の充電量が得られていないのかと サーキットテスターをエンジンがかかっている状態で当ててみた そしたら24,98V。 やはり充電電圧が低い感じがする。 12Vの普通車の場合だと、エンジンをかけていると14Vまでバッテリー電圧はあがる。 24Vでの数値はMHOは測ったことなかったが、さすがに25Vにも届かないってのはちょっと・・ と、思いまずはバッテリー2つを外した そして、オルタネーターも外して帰ることにした。 キャンターのオルタネーターは運転席の下側 エアコンコンプレッサーの真下にあります。 オルタネーターにつながる配線を外して、 オルタネーターの下の通しボルト17mmのネジとナットを緩め 上の14mmのナットを緩めてアジャストボルトを緩めてベルトをオルタネーターから外す。 そしてネジを全て外して、オルタネーターのステーも外してなんとか抜けてきたオルタネーター。 電装屋さんに相談した。 ちょうどその日電装屋さんが、他の用件で来ていたので オルタネーターを一緒に点検した。 レクティファイヤーもダイオードも正常。 スリップリングなんかも正常だった。 ここでちょっともしやと思った。 バッテリーが頻繁に上がってしまう。 では上がったときはどう対処していたのか? 当然ブースターケーブルでしょう。 オルタネーターは正常と判断。 バッテリーを一日充電した後、また再びキャンターの元へ急いだ。 オルタネーターとバッテリーを取り付けてエンジンを始動。 バッテリーは充電済み。エンジンは始動できた・・が、またもや充電警告灯が点滅。うっすら。 たまに消えたりする てなわけでコイツを開けた ヒュージブルリンク 断線していた100Aのメインヒューズ。 やはりな。 事の真相はこうであった。 たまたまいつものようにパワーゲートを使ったら、バッテリーが弱くなり、 ブースターをつないでかけた! と、思ったら逆につないでしまったんでしょう。 ヒュージブルリンクの100Aヒューズが飛んだ そして、エンジンはかかるが、規定の充電電圧まで上がらなくなってしまったのだ。 と、言うわけですぐに部品を発注 到着 装着 で、エンジンを始動させると 充電警告灯も消えた。 充電警告灯がたまに消えたりしたのは、ディーゼルエンジンの振動で たまに100Aの断線したヒューズが導通したりしなかったりするときがあったからであろう。 会社の人に 「あの部署は車の使い方が荒いからまたバッテリーを上げちまったんじゃねーのか?」 と、いわれたが先見の目を捨てて きちんと原因を追究していって良かったと思った。 充電警告灯がつくのを確認できなかったら ただバッテリーを充電して返していたかもしれないからね。 お客さんが故障していると言ってくるときって やっぱり故障していることが多い。当然だけどね。 やっぱり毎日車を使っている人がおかしいっていうんだから おかしいんだと思うんですよね。 てなわけでキャンターの整備記録でした
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