ボクも今まで何機ものタイミングベルトを交換してきましたが、
独自のポイントを持っています。それを紹介したいと思います。
まずは当たり前ですが
規定トルクは守ること
タイミングベルトを交換するとき、最低でもクランクシャフトプーリーを外すことになります。
これら重要部分のボルトは必ず規定トルクで締め付けてください。
クランクシャフトのプーリーのボルトの締め付けトルクが弱いと、最悪ボルトが緩んで
クランクシャフト自体がだめになることがあります。
そうなったらタイミングベルトが切れる以上の損害です。
続いて
タイミングベルトの張りの強さを覚えておくこと
タイミングベルトの張りは、今までの補機ベルトの感覚とは全く違います。
テンショナーを外す前に、必ずどの程度の強さで張られているかを点検して
体に覚えておきましょう。オートテンショナーを使っている車なら張りは自動で調整して
くれますが、スプリング式のテンショナーは自分である程度張りを与えることになるからです。
そして次
古い部品を参考にせよ
これはタイミングベルトの張りに関した話の続きですが、もし張りに迷ったら
古い部品を見てください。テンショナーにはボルトが締まっていた位置が跡としてくっきりと
残っているはずです。その位置に新しいテンショナーを調整すれば
似た張りになるということです。
テンショナーのボルトを緩めた状態でクランクを回さない
これについては??
と思う人がいるかもしれないですね。
殆どの整備マニュアルは、タイミングベルトをかけた後、ベルトテンショナーのボルトを
緩めた状態でクランクシャフトを2回転回して全体に張りを与えてから
テンショナーのボルトを締める
と書いてあります。だけどこれを実行したらおそらくタイミングがずれます。
それはエンジンの圧縮上死点から下死点へ移動するときに、クランクを回す力が
急に軽くなる。よく考えればそうなんだろうけれどこれがよくない。
この時、勢いあまってタイミングベルトのコマがずれる可能性があるんです。
だからボクはこの整備マニュアルのやり方を推奨しない。
ボクのやり方は、タイミングマークをあわせたら一度テンショナーのボルトを締める。
そしてクランクを2回転させて、指示された位置でテンショナーのボルトを緩めて、スプリングの
張力で移動した分だけまた締めるということになります。
当然オートテンショナーは自動で張りを与えるのでこの話はスプリングでテンショナーを
動かして張りを与えるエンジンにかぎりますけど。
いろいろとポイントがあるのです。気をつけて作業をしてください。
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この機会に是非ご検討ください。
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