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先日やったSUZUKIのKEIのタイミングベルト、カム、クランクオイルシール
ウオーターポンプ交換作業。
走行距離は9万`。
かなり緊張しました。
自分にとって、タイミングベルトの交換は
サンバー、カプチーノ、ミニカ、ミニキャブ
この4台しか行ったことがなかったからです。
オイルシールやウオーターポンプの交換なんかまだまだやったことなし。 FCのウオーターポンプを交換したくらいだった。
でも、そろそろエンジンの仕組みも整備の容量もわかってきたので、 できると思ってやったんです。
親方もOKしてくれて、作業にとりかかりました。
初めての作業というものは非常に緊張します。 このKEIではじめての作業だったのは
エンジンマウントの取り外し。カム、クランクのオイルシール交換
エンジンが横置きのFFには、エンジンマウントを外さないと タイミングベルトが外れてこない車がほとんどです。
カプチーノはDOHC
このKEIはSOHC
だったので、カムが一つ少ないのでいけるなと思ったんです。
でもここに落とし穴がありました。
このKEIという車は、タービンを外さないとエンジンマウントが降りないんです
タービンを下ろしたことがまだない。 経験不足。
でもやらなきゃ先にすすまないなーと思って親方に相談したら、
「タービンをおろすなんてやり方は今時流行らないぜ!」
という回答!
どーすんの!?
って聞いたら、ブーメランみたいなメガネを取り出して、タービンのパイプを一つ外して
エンジンマウントを下ろしました。
さっすが整備歴25年の大ベテラン!
他の先輩に聞いても皆
「タービンを下ろせ!」
って、いわれたけれど、親方はとにかく要領がいい。 他の整備士の2倍くらいのスピードでなんでもできちゃう。
本当に尊敬しています。神様みたいな存在。
エンジンマウントを下ろす時は、ジャッキをエンジンにあてがっておいて ボルトを緩めます。
そうすると急激にエンジンが下がらないからね。
マウントを外したら徐々にジャッキも下げていくと、エンジンも傾いてきます。 こうしないとスズキの車はクランクのプーリーにインパクトレンチをかけられないのです。
インパクトをつかって、プーリー外して、タイミングベルトとご対面。
いつやってもこの時は、緊張しますが、こんかいはその他にもいろいろと作業があるので さっさと白ペンでマーキングして、圧縮上死点をだしました。
で、タイミングベルトがついている状態で、カムのスプロケットのネジをインパクトで緩める。 こうしないと奥にあるオイルシールを交換できないからね。
カムシャフトとクランクシャフトには、 それぞれオイルシールというものでオイルが外部に漏れるのを防いでいます。 これもゴムのパーツなので、経年劣化で硬化して、オイルが漏れてきます。 コレを打ち換えてあげないといけない。
オイルシールの打ち換えは、大型の車のWタイヤのオイルシールを数多く交換しているので 大丈夫。
ウオーターポンプも、死んだ親父におそわったノウハウがあったので無事交換完了。
問題はタイミングベルトを組むときだった。
タイミングベルトの張りを出す、テンショナーにスプリングがついてなかったのだ。 スズキに電話して聞くと、特殊工具をつかってくれって。
なければどーすんの?って聞いたら
勘
だってさ(汗
アナタが普段タイミングベルトを張っているテンションくらいで張ってくれって。 そんなこといったって、俺は人生で5回くらいしかタイミングベルトを交換した事がない
3級整備士だぞ!
っていっても無駄。
親方にはってもらいました
こんな車のHPを運営してるMHOだけど、 整備士のMHOだけどまだまだ、未熟者なんだよ!
タイミングベルトは5,6回
クラッチは6、7回くらいしかやったことないからね(えっへん)
そんなこんなで何とか完成したスズキのKEI。
エンジンのをかけると変な音(汗
タイミングはあっていそうだけど、何か変。
で、また全部ばらして見ると、ウオーターポンプの 取り付けゴムの位置をまちがって組んでいました。
いやぁあせったけどいい経験になったよ。
車って難しいよね。
何とかなるんだよね!頑張れば!
結局KEIのタイミングベルトを丸2日かかって交換しました。 それでも本当にいい経験になったよ。
F6Aという原動機は、SOHCもDOHCももう大丈夫。 次はTOYOTA辺りのタイミングベルトでもやってみようかな!
と思っているチームMHOでした
MHOショップではタイミングベルトをテンショナーなどと一緒に販売 セット販売なので低価格を実現
タイミングベルトセット
この機会に是非ご検討ください。
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