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これはトヨタ コルサのファンべルトと、エアコン・パワステベルトです
焦った
この車両は、うちの会社の元OBの車で
すげーいやな奴なんだよね。まぁMHOは知らない人なんですけど、 すごい態度がでかいの。
で、車を点検に出してくるって言うから嫌な予感してたんですよ。 12ヶ月点検で
お客さんのご要望は
クーラントが減る ブレーキが鳴く
とのことでした。
っていうか、すでにクーラントが減るっていう要望事項で やりたくない仕事だよね。まじで。
クーラントが減るって言うことは、 どこからか漏れているってことでしょう?
それがホースだったり、パイプだったり ウオーターポンプだったり、ヘッドガスケットだったりと。
で、このコルサ、10時に預かってきて、4時までに仕上げてくれって要望なの。 それで先輩に受け入れしてもらったら大当たりですよ。
エンジンオイル オイルエレメント クーラント交換 ウオッシャー補充 ワイパーブレードゴム交換 エアコン・パワステベルト交換 ファンベルト交換 ヘッドカバーパッキン交換 シールワッシャー交換 プラグホールパッキン交換 タイミングベルト交換 テンショナー交換 アイドラー交換 クランクシャフトフロントオイルシール交換 カムシャフトフロントオイルシール交換 ウオーターポンプ交換 リヤブレーキシュー4枚交換
とまぁ12ヶ月点検では早々たるメニューですよ。
これを6時間で仕上げて洗車して納車しろって言うんだよ!! 部品を注文して届くのだっていつになるかわかんないのにだよ!! やらないと会社の上司にチクリをいれるんだよ。この元OB!最悪でしょ!?
でも、やるしかないのでやりましたよ。 この日は金曜日で、実はこの一週間ずっと熱がでて死にそうでした。39度の熱が毎日毎日でるんだよ。 毎日バファリンのんでしのいでいたんですよ。1日4回もバファリンのんでたの。 以前更新した、タウンエースのタイミングベルト、クラッチOHの時と同じ週ね。 とにかく具合が悪かった。で、今その金曜日の23時ジャストで、 明日朝一で病院にいこうと思って、パソコンをぱちぱち叩いているところなのです。
まぁそれはさておき行ってみましょう。 これはとにかく忙しかったから、画像はまったく取っていないんですが、 コルサにのっているかたは参考にしてくだされ。
10時に来て、受け入れを済ませて、 とりあえず作業をやるのかやらないのかをフロントに連絡してもらったのね。 連絡が取れたのが11時。そのときはオデッセイの12ヶ月点検をしていました。
GOサインがでたので、部品屋に部品を発注かけて、 オイルと冷却水を抜きました
たしかに派手にウオーターポンプからもれています。
エンジンは5E
この手のタイミングベルトは、スターレットで経験済みなので それだけが頼りでした。
オイルなどを抜いているときに、 バッテリーのマイナスを外して、アンダーカバーを外して ファンベルトとエアコン・パワステベルトを外します
なぜバッテリー端子を外すかというと、この手の車はオルタネーターを下ろさないと ウオーターポンプが交換できないんですよ。正確にやると 手が入らないのです。
ベルトをはずして、クランクのセンターボルト19mmを外して、 クランクプーリーの12mmのネジ4本をはずして、プーラーでプーリーを抜きます。
そして、上のタイミングベルトカバーを外して、 エンジンマウントを外しにかかるんですが、パワステポンプのタンクが邪魔なので これも外しました。
で、エンジンマウントを外したんですが、この車マウントを外したら
異様にエンジンが下に下がるのね
普通FFのタイミングベルトを交換する際にはエンジンマウントを外すんですが、 マウントを外してもそんなにエンジンは下がんないんですが、 この車嫌なほど下がります。下がりすぎてエアクリーナーのホースが勝手に抜けちゃったんだよ。
まぁそれはそうとおいて置いて、タイミングベルトカバーの下も外します。 ベルトカバーは上下で7本の10mmのネジで止まっていました。 そして、エンジンマウントのエンジン側のステーを外すんですが、これは14mmのネジ3本で止まってるんですが、 マウントのステーがエンジンが下がりすぎているためにボディーと干渉して 外れてコナーい。
スターレットのときは簡単に外れたのにー。
まぁそこはそこでジャッキでエンジンを持上げて、ステーをはずしてオイルレベルゲージも外して
ウオーターポンプを外しました。
このウオーターポンプはASSYで注文。この手のウオーターポンプは エンジンのシリンダーブロックにくっついていて、あとポンプの後ろがパイプとつながるんですが、 そこのOリングの経たりで漏れているケースがほとんど。 なのでASSYで交換。この時オルタネーターを外しておけば作業性が良いということですね。 でも、この車4WDでオルタネーターの取り付けネジが抜けねーンだよ。 フロントのデフのステーに邪魔されて。仕方ないからとにかく一番寝かした状態で 隙間に手を入れての作業でした。
ここで水がまたぼとぼと出てくるので、水を受けながら タイミングベルトに移ります。
圧縮上死点にあわせて、ベルトを外す前にカムとクランクのスプロケットのネジをインパクトで緩めておきます。 そしてテンショナーをはずしてベルトを外します。 ベルトを外したら、カムとクランクのスプロケットを外します。
ここで12時30分。スターレットよりやりづれー。
とりあえずウオーターポンプのパッキンを剥がして、 カムとクランクのオイルシールを取っておいて、部品まち。
部品は13時くらいに到着。無理行って超特急で持ってきてもらったんですよ。 早速ウオーターポンプをとりつけです。 このポンプのパッキンは液体パッキンを使用するタイプです。 当然奥のパイプとのOリングも交換。
ネジはナット2つ。12mm。ボルト一本12mm 合計3本で止まっているだけ。このウオーターポンプはASSYだとプーリーが一体型になるので、 順序良くはめていかないと、他の部品がはまらなくなります。
そしてカムとクランクのシールを打ち込んで、 タイミングベルトをかけて、アイドラをかけました。 なんかこのタイベルきつきつで、アイドラーを先にはめると、ねじんないとベルトがかからないんですよ。 それは良くないと思ってアイドラーをあとにつけました。 そして 張りを出してテンショナを締めます。
クランクとカムの合いマークをチェック。絶対に間違えない! そして手でクランクシャフトを2回転回します。
このときタイミングが間違えているとバルブとピストンが突いた音がしたりします。 まぁ手で回してるくらいなら突いていても、ベルトをかけなおせば、エンジンはかかります。
ひっかかりなし。さらに合いマークを点検!OK!
タイベルカバーをかけて、補記類のベルトをつけて、 ヘッドカバーのパッキン交換です。10mmのネジ5本で止まっています。
でもこれが固着していて全然とれなーいんだよね。 何とかとって、交換完了。この時点で14時。
オイルとエレメントをつけて、冷却水をつけて、 エンジンをかけると、
すこしかかって止まってしまう。 しまいには、エンジンがかからなくなってしまった
おそるおそる手でクランクシャフトを回すと、
回んないんだよね!
マジかよ!?タイミングがずれて、バルブがついているのか!? ってことは、ヘッドをOHしなきゃだめじゃーん
などと頭をいろんなことがよぎりました。 マジでやばいって。俺、首になるよって。
落ち着いて考えました。
タイミングは完全に合っていた。手で何度もクランクを回した。 間違いなかった。 でも今はクランクが重くて手じゃ回らない。
ん?
本当に手じゃまわんないのか!?
もっと強い力でクランクを回すと少しずつ回るクランクシャフト。
アブねー。補記類のベルトが付いていると こんなに抵抗がかかるのね。じゃぁなんでエンジンがかからない!?
答えは2つでした。
@バッテリーが上がり気味。なんじゃそりゃー。 Aアイドリングが続かない。なんじゃそりゃー。
ブースターでバッテリーをつないでクランキングするとエンジンがかかりましたが、 どこかでエアーを吸っている様子。
よぉく耳をすませてみると、 インマニからのバキュームホースが一本抜けていました。
エンジンが下がりすぎていたために、どうやら抜けていたらしい。 脅かしやがって。
クーラントのエアを抜いている間にブレーキシューを交換。 他のメニューもこなして、なんとか終了。
すっげーつかれた。何とか間に合った。部品屋から伝票があがってこないからどのくらい 金がかかっていたかわかんないけど、結構金かかったよね。コレ。
それにしても生きた心地がしなかった整備でしたよ。 こういう重要な整備はどっしりと腰を落ち着かせてやりたいものでした。 こんなに忙しかったから、写真はないのです(笑
チームMHOでした
MHOショップではタイミングベルトをテンショナーなどと一緒に販売 セット販売なので低価格を実現
タイミングベルトセット
この機会に是非ご検討ください。
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