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スバルプレオのヘッドガスケット交換。
スーパーチャージャー搭載のCVT車両です。
プレオRA1、スーパーチャージャー付き車両のヘッドガスケット交換です。
因みに整備士数は6時間。工賃で3〜4万円ほどの修理となります。
7年落ち位で、走行4万キロくらいながら、ヘッドガスケットからの
激しいオイル漏れが発覚したので、ヘッドガスケットを交換することになりました。
エンジン。
まずはオイルとクーラントを引っこ抜きます。
抜けたらドレンを締めて、フロントバンパーを外す
それでこんな状態。
そしたらアクセルワイヤーをスロットルから外します。
ワイヤーを外したら、スロットルをエアクリーナーBOXごと取り外す。
これでかなり見えやすくなってきます。
スロットルにはエンジンのヘッドカバーからのブローバイホース一本がつながっています。
それと冷却水のホース2本をヘッドカバーの上側で外す。
あとは確かカプラーが2個つながっていて、10mmのネジ2本とヘッドライト下の穴から
12mmのネジを外すと上に抜けてきます
スロットルが外れたら、補機駆動ベルト2本を外します。
因みにテンショナーのステーアッセンブリーで外さないと、オルタネーターとエアコンをつないでいるベルトが外れない。
12mm3本で外しましょう。
ガンガンといってください。ヘッドまではまだまだ到達できません。
クランクプーリーを外して、タイベルカバーを外します。
1番圧縮上死点にあわせておいて、タイミングベルトを外します。
因みに今回はタイベルとカム・クランクのオイルシールとウォーターポンプ、テンショナーも交換するので
ベルトを外す前にカムスプロケットのネジ12mm3本を緩めておく。
そして、ベルトを外す。
クランクのオイルシールを打ちかえる際に、クランクスプロケットを外しますが、
クランク角センサーが邪魔して抜けません。クランクのボルトをつけて、クランクシャフトを
15度くらい進ませればセンサーとスプロケットが干渉しないで抜けます。
カムスプロケットを外したら、その奥のカバーも外します。10mm3本
ヘッドガスケットを外すということは、シリンダーヘッドにくっついている
余計なものを外さないとヘッドは抜けません。
インマニとエキマニはそのままでOK
パワステポンプは外す必要がありますが、特殊工具がないと外せないので、
ブラケットごと外します。
しかしこのブラケットを外すのが大変。
まずはオルタネーターを外します。
しかしオルタネーターはちょっとやそっとじゃ抜けそうにないので、ネジだけ外したら
少し横によけておいて、
パワステポンプのブラケットのネジ12mm合計3本ともう3本を外します。
パワステのブラケットが外れたらホースに気をつけて
スロットルがあった辺りにとりあえず置いておく。
まだまだヘッドは抜けません。嫌になってきますか?がんばりましょう。
続いてインタークーラーとスーパーチャージャーも外します。
それとエンジンのオイルパン当たりにガレージジャッキを当てるかウマをかけて、
スーパーチャージャのブラケットをエンジンマウントからはずします。
そのブラケットをヘッドとブロックからも外してください。エンジンが下がってしまうので
オイルパンに板を当てて何かでエンジンを支えておく必要が出てくるのであります。
以外に12mmのネジ4本で止まっているだけ。
ホースなどは外しておきましょう。
外したスーパーチャージャ
これは確かに6時間くらいかかるぞ。
それでようやくこんな感じ。NAだったらかなり楽なんだろうな。ブレーキブースターへつながるバキュームホースと
その近くの配線も外す
インマニのバキュームセンサーなどのエアホースを外すと分からなくなるので
ボクはセンサーのステーの10mm2本外してセンサーも一緒にヘッドから下ろすことにした。
それと配線を外していきます。インジェクター周りの配線からクランク角センサーまで
つながっているので注意。それを横の方へ置いておきましょう。
ちょうどイグニッションコイルの下辺りに配線がクランプでヘッドに止められているので
そこも解除しておきます。
あと冷却水のパイプがウォーターポンプから伸びているホースにつながっているパイプが
インマニにネジ止めされているのでそのネジも外してフリーにしておく。
それとエキマニの付近に伸びている冷却水のホースを抜く。
ラジエターのアッパーホースも外す。ヒーターホースも外しておく
エキゾースト関係はフロントパイプのネジを外して、
今度はエキマニの遮熱板を外して、触媒のネジも外します。
触媒がついた状態だとおそらく上へヘッドを抜けないと思う。
燃料ホースのインとアウトも外す。ホースからガソリンが漏れないように
適当なネジを刺して止めておきましょう。
ソレも終わったら、今度はヘッドカバーをあけて、ヘッドボルトを緩めて外す。
外側のネジから対角線上にネジを緩めていきます。最後は中心のネジを外すといった感じ。
これでヘッドはフリーになっている。重いから気合を入れて持ち上げてください。
一人でもてる重さだけど腰をやらないように
気合でヘッドを持ち上げます。
ヘッドをようやく下ろしたぞと
やはりオイルが漏れていた痕跡が有
今のうちにウォーターポンプを新品へ交換。この方がめちゃくちゃ楽
ヘッドをひっくり返してガスケットを取る
シリンダーヘッドです。古いガスケットをはがして
オイルストーンで研磨。
逆さにするとオイルが下へ垂れるけどしょうがない。
ブロックも同様に研磨
ある程度研磨したら、ゆがみ測定。摩耗限度地は0,05mm
0.05mmよりも小さい0.04のシクネスケージを通してみるがどこも通らないので
ゆがみはナシ。
ブロックも問題なし。
ニューヘッドガスケット。ヘッドガスケット自体は3000円ちょっと位の値段。工賃が高くつく。
必ず古いガスケットと全く同じか確認しましょうね。
ヘッドガスケット装着。
シリンダーヘッドを載せます。
合体。ヘッドボルトを綺麗に洗浄して、ヘッドボルトにオイルを塗って
内側のネジからひらがなの
の
という字を描くように締めていきます。
確か300kg・cmで一度締め付けて完全に緩める
そしたらまた同じ順番で200kg・cmで締め付る。
さらにボルトを90度角度締めをするといった感じだったような気がします。
正確にはマニュアルを見てくださいね。必ず見てね。
あとは元に戻していくだけ
新しいタイベルをつけて
補機駆動ベルトをかけて
全部戻して、オイルとクーラントを入れます。
そしてエンジン始動。とりあえずエア抜きをしながら、漏れてこないか確認
車検整備をしながらなので、ここで一度タイヤをつけて下ろして
エンジンをスチーム洗浄したあとエアブローいろんなところにクーラントやらオイルやらがついているから
全部綺麗に流す。そしてエアブロー
あとは乾かして、シャーシブラックを吹き付けてエンジンをとりあえずしばらくかけっぱなし。
漏れがないことを確認してフロントバンパーとタイヤをつけて完了
以上プレオのヘッドガスケット交換でした。
ちなみに工賃が4万位として、
交換した部品が
ヘッドガスケット関係だけで
ヘッドカバーパッキン
オルタネーター・エアコンベルト
パワステ・スーパーチャージャーベルト
タイミングベルト
テンショナー
ウォーターポンプ
カムオイルシール
クランクオイルシール
オイルレベルゲージガイドのOリング
ヘッドガスケット
以上なので部品は2万円位で6万くらいでいけるかな?あとはオイルとクーラント代か。
初めてヘッドガスケットをやるのであれば、
インジェクションのNAの軽自動車がいいと思います。
このプレオよりよっぽど簡単ですよ。ダイハツミラなんか簡単だったよ。
MHOショップではタイミングベルトをテンショナーなどと一緒に販売 セット販売なので低価格を実現
タイミングベルトセット
この機会に是非ご検討ください。
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